【JLPT N4/N3】目的を表す「〜ように」をマスターしよう!使い方と「〜ために」との違いを徹底解説
みなさん、こんにちは!日本語教育スペシャリストのブログへようこそ。
日本語を勉強していると、どちらも「目的(in order to)」を表す「〜ように」と「〜ために」の使い分けで悩むことがよくありますよね。「なんとなく違うのはわかるけれど、自信がない…」という方も多いはず。
特に「〜ように」は、一緒に使う動詞の形に「状態」や「能力」といった細かいルールがあり、JLPTでも非常によく狙われるポイントです。この記事では、**目的の「〜ように」**に絞って、論理的かつスッキリと解説します。読み終わる頃には、パズルのピースがはまるように、使い分けが完璧に理解できているはずですよ。一緒にマスターしましょう!
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目次
1. 「〜ように」の意味と基本の形
「〜ように」は、**「ある目標や状態を実現させるために行動する」**という目的を表します。「こうしたい、こういう状態になりたい」という目標に向かって努力する時に使います。
まずは、接続(形)のルールをチェックしましょう。
- 動詞(辞書形)+ ように ※ここに入るのは、自分の意志でコントロールできない**「無意志動詞」や、ある状態を表す「状態動詞(stative verbs)」**です。(例:わかる、聞こえる、間に合う、治る、入る)
- 動詞(可能形)+ ように ※「〜できる」という状態を目指す形です。**「可能動詞なら『ように』」**と覚えておくと非常に役立ちます!
- 動詞(ない形)+ ように ※「〜しない状態にするために」という否定の目的を表します。
【重要な注意!】 「〜ように」は名詞(Noun)には接続できません。「旅行のために」「健康のために」のように名詞を使いたい場合は、必ず「〜ために」を使いましょう。
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2. 「〜ように」と一緒に使う動詞のルール
学習者が最も混乱しやすいのが、この「動詞の種類」です。なぜ辞書形なら何でもいいわけではなく、無意志動詞や可能動詞でなければならないのでしょうか。
それは、「〜ように」が単なる直接的なアクションではなく、「ある状態(State)になること」を願ったり、目指したりするニュアンスだからです。
- 状態・無意志動詞: 自分の力だけで100%コントロールできないこと。 (例:病気が治る、言葉がわかる、時間に間に合う、風が入る)
- 可能動詞: 能力や状況が「〜できる」ようになること。 (例:日本語が話せる、漢字が読める、試験に合格できる)
- 「ない形」: 困った状態にならないことを目指す場合。 (例:忘れない、遅れない、ラッシュにあわない)
このように、「ある状態が実現するように努力や準備をする」という「到達目標」の響きがあります。
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3. 具体的な使用シーンと例文
実際の生活でそのまま使える、リアリティのある例文を見ていきましょう。
① 能力・状態の変化・実現を目指すとき
- 日本語が上手になるように、毎日シャドーイングをしています。
- 外から風が入るように、少し窓を開けました。 (「風を入れる(意志)」ではなく、「風が入ってくる状態にする」というニュアンスです)
- JLPT N3に合格できるように、毎日3時間勉強しています。
② 否定の状態を維持したい(防ぎたい)とき
- ラッシュにあわないように、早くうちを出ます。
- 大事なことを忘れないように、メモをしておきます。
③ 環境や状況を整える(相手のために配慮する)とき
- 後ろの人にもよく見えるように、大きい字で書きます。
- 子供でもわかるように、簡単な言葉で説明しましょう。
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4. 「〜ように」の決定的なルール:主語の変化
「〜ために」との非常に大きな違いは、**「前後の文章で主語が異なっても良い」**という点です。
- 子供が(野菜を)食べられるように、**(私が)**小さく切ります。
「食べる」のは子供で、「切る」のは私です。このように、「誰かが〜できるように、自分が何かをする」という場面では必ず「〜ように」を使います。
【間違いやすいポイント!】 × 子供が食べるために、私が作ります。 (主語が違うので「ために」は使えません) ○ 子供が食べられるように、私が作ります。
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5. 徹底比較:「〜ように」 vs 「〜ために」
一番の難関である「〜ために」との違いを、表で整理しましょう。
| 項目 | 〜ように | 〜ために |
| 意味の重点 | 状態・目標(Hoping)<br>その状態を願って努力する | 強い意志・実行(Execution)<br>計画を確実に実行する |
| 接続する動詞 | 無意志動詞 / 可能形 / ない形 | 意志動詞(自分の意志でできる動作) |
| 主語のルール | 前後で違ってもOK | 前後で同じ人でなければならない |
| 名詞との接続 | 不可 | 可能(名詞+のために) |
ニュアンスの深掘り:合格を例に
- 「合格できる(可能動詞)ように」:合格という目標に手が届くように、一所懸命「努力している」という響きです。
- 「合格する(意志動詞)ために」:合格という目的のために、決まった計画を「実行するぞ!」という強い決意が感じられます。
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6. まとめと復習問題
今回のポイントを復習しましょう。
- 「〜ように」は**「状態や目標」**の実現を目指す。
- 前には**「無意志動詞(治る・わかる等)」「可能形」「ない形」**が来る。
- 前後の文章で主語が違っても使える。(例:子供が〜ように、私が…)
- 「〜ために」は強い意志を表し、意志動詞や名詞と一緒に使う。
復習問題
( )の中の言葉を正しい形に直してください。
- 大事な約束を(忘れる)__________ように、カレンダーに書いておきます。
- 将来、自分の家を(買う)__________、一生懸命働いています。
- (子供、勉強する / 私、机を買う) ____________________ように、大きい机を買いました。
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【解答と解説】
- 忘れない (「ない形+ように」で「〜しない目的」を表します)
- 買うため(に) (「買う」は自分の意志でコントロールできる「意志動詞」なので「ために」が正解です。もし「買える(可能形)」にするなら「買えるように」となります)
- 子供が勉強する (前後の主語が違う場合は「ように」を使います。ここでは「勉強する」という動作を促す状態を目指しています)
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おわりに
「〜ように」の使い方はマスターできましたか? 日本語には似た表現が多いですが、「動詞の種類が状態か動作か」や「主語は同じか違うか」という論理的なルールを覚えると、JLPTのひっかけ問題にも惑わされなくなります。
今回は「目的」に絞って解説しましたが、ほかにも「〜するようにしている(習慣)」や「〜ようになります(変化)」、神社での「合格しますように(祈願)」といった用法もあります。これらはまた別の機会にじっくりお話ししますね。
一歩ずつ、確実に力をつけていきましょう。皆さんの日本語学習を心から応援しています!次回もお楽しみに!




