【JLPT N3文法】「~際に/~際は/~際には」の意味・接続・使い分けをマスターしよう!【復習ノート】

みなさん、こんにちは!いつもYouTube動画で日本語を勉強してくれてありがとうございます。
今日は、動画で学習したJLPT N3・N2文法**「~際に/~際は/~際には」**の復習ノートを作成しました。「〜際(さい)」は、日本の生活やビジネス、日本語能力試験(JLPT)の読解・文法問題でもよく見かけるとても重要な表現です。
意味は簡潔に言うと**「~とき/~機会(きかい)に」**ですが、使う場面やニュアンスに大切なルールがあります。このノートを使って、一人でもしっかり復習できるように整理しましたので、最後まで一緒に頑張りましょう!
1. はじめに(今日の文法ポイント)
今日マスターする文法は**「~際に/~際は/~際には(~際(さい))」**です。
- 意味: 「~とき」「~機会(きかい)に」
- JLPTレベル: N3~N2
基本的には、皆さんがよく知っている「~とき」と同じ意味ですが、より丁寧(ていねい)で硬(かた)い場面で使われる表現です。
2. 「~際に」の意味と使う場面(ニュアンス)
意味
「~とき」「~機会(きかい)に」という意味を表します。
使われる場面
「~際」は硬(かた)い表現・フォーマルな表現です。そのため、友達や家族との日常のカジュアルな会話では使いません。 主に以下のような公的(こうてき)・フォーマルな場面で使われます。
- 駅・電車・バス・飛行機などのアナウンス
- ビジネス会話やビジネスメール
- スピーチや大勢の前でのあいさつ
- お店やホテルの案内文・張り紙・取扱説明書(とりあつかいせつめいしょ)
ニュアンス(大切なポイント)
単に時間を表すだけではなく、**「ある特別な事態(じたい)・特別な機会に対処(たいしょ)する」**というニュアンスが含まれています。そのため、日常の当たり前の出来事(例:「毎朝起きるとき」「ご飯を食べるとき」など)には使いません。
3. 接続(形のルール)
前に来る言葉の形(接続ルール)を整理しました。
| 前に来る言葉の形 | 接続のルール | 時間関係(前後関係のニュアンス) | 具体例 |
| 動詞(辞書形) | 辞書形 + 際(に/は) | これからその動作をするとき(動作の前・最中) | 降りる際、申請(しんせい)する際 |
| 動詞(た形) | た形 + 際(に/は) | その動作が終わったとき(動作の完了後・過去の出来事) | 訪れ(おとずれ)た際、紛失(ふんしつ)した際 |
| 名詞 | 名詞 + の + 際(に/は) | その場面・時点を表す | 非常の際、申込の際、契約(けいやく)の際 |
💡 補足(名詞について): 名詞には、グループ3の動詞から作る名詞(手続き、利用、外出、受診、申込み など)が多く使われます(例:「ご利用の際」「外出の際」)。
💡 マニュアルや取扱説明書(とりあつかいせつめいしょ)の例外: 形容詞や否定形(ない形)には基本的に使いませんが、『長時間使用しない際(=使わないとき)は、電池を取り外してください』のように、機器のマニュアルなどでは例外的に「〜ない際」が使われることがあります。
4. 「際」「際に」「際は」の違いと後ろに来る表現
助詞(「に」「は」)が付くことで、微妙なニュアンスの違いが生まれます。また、文末に来やすい決まった表現があります。
助詞(に・は)によるニュアンスの違い
~際:その時点・場面を表す基本形(「〜とき」と同じイメージ)。~際に:時間の助詞「に」が入り、「まさにその時(1回の出来事など)」を強調します。~際は:助詞「は」でトピック化し、「他の場合は違うけれど、特にこの場合は」と取り立てて強調します。
文末のルール(重要!)
「~際は」の後ろには、相手へのお願い・注意・指示を表す**「~てください」が来ることが非常に多いです。 特にビジネスやお客さんに対して使われるため、丁寧な形である「お/ご~ください」**によく変化します。
【「お/ご〜ください」への変形ルール一覧】
- 気をつける(動詞) → お気をつけください
- 連絡(れんらく)する(グループ3動詞) → ご連絡ください
- 持つ(動詞) → お持ちください / お持ちいただく
- 読む(動詞) → お読みください / お読みになる
5. 例文で確認しよう(場面別の具体例)
実際の生活やテストによく出る場面ごとの例文です。接続の形に注目してください。
① 駅・交通機関のアナウンス
- 電車からお降りの際は、足元にご注意ください。
- バスが発車(はっしゃ)する際に揺(ゆ)れることがありますので、お気をつけください。
- 乗り降りの際は、足元にお気をつけてお降りください。
② お店・レストラン・ホテル
- クレジットカードを紛失(ふんしつ)した際は、サービスセンターにご連絡(れんらく)ください。
- 部屋から外出(がいしゅつ)の際は、鍵(かぎ)をフロントにお預けください。
- 返金(へんきん)をご希望の際は、レシートをご提示(ていじ)ください。
- 何か御用(ごよう)の際は、ベルを押してお呼びください。
③ 手続き・ビジネス・特別な機会
- ビザを申請(しんせい)する際にパスポートが必要です。
- 運転免許(うんてんめんきょ)を更新(こうしん)する際、写真が必要になります。
- 申し込みの際には、必ず身分証明書(みぶんしょうめいしょ)をお持ちください。
- 地震(じしん)や火事などの緊急(きんきゅう)の際は、エレベーターを使わずに避難(ひなん)してください。
- 東京を訪れ(おとずれ)た際に、大学の友達に会いました。
6. 「~とき」「~場合」との違い(注意点!)
留学生が間違いやすい「~とき」「~場合」との使い分けを整理しました。
| 文法 | フォーマル度 | 主な特徴・使えないパターン |
| ~際(に) | 硬い・フォーマル | ① 年齢・長い期間には使えない(✕子供の際に)<br>② 身分・条件区分の想定には使えない(✕子供の際、無料) |
| ~とき | カジュアル・日常的 | どんな時間・年齢・期間にも使える(万能)<br>〇「子供のとき」 〇「帰ってくる時間」 |
| ~場合 | 普通~フォーマル | 将来の想定・身分区分ができる(〇子供の場合、無料)。<br>過去の1回限りの実際の思い出には使えない(✕京都に行った場合に撮った写真) |
【解説と間違いやすいポイント】
- 「~とき」との使い分け(年齢・長期間の制限) 「~際」は、特定の点(瞬間・場面)を指すため、年齢や人生の長い期間を表す言葉には使えません。
- 〇 子供のとき、柔道を習っていました。(過去の期間)
- ✕ 子供の際、柔道を習っていました。(使えません!)
- ✕ 35歳の際に、大きな決断をしました。(使えません!)
- 「~場合」との使い分け①(身分・立場・カテゴリーの想定) 「~場合」は「もしそういう条件・カテゴリーなら」という想定(そうてい)に使えますが、「~際」は時間の場面を表すため身分区分の想定には使えません。
- 〇 子供の場合、入場料は無料です。(身分や立場の条件区分・想定)
- ✕ 子供の際、入場料は無料です。(使えません!)
- 「~場合」との使い分け②(過去の実際の出来事・思い出) 「~場合」は仮定や条件に使います。すでに過去に起きた実際の出来事や思い出には使えません。
- 〇 京都に行った際に撮った写真です。(過去の実際の出来事)
- 〇 京都に行ったときに撮った写真です。(過去の実際の出来事)
- ✕ 京都に行った場合に撮った写真です。(使えません!)
7. 一緒に覚えよう!特別表現・慣用表現
セットで覚えておくと表現力がアップする応用フレーズを2つ紹介します。
① この際(このさい)
- 意味: 「良い機会(きかい)だから思い切って~する」「いっそのこと」「むしろ」。
- ニュアンス: 何かをきっかけとして、前からやりたかったことや思い切った決断をするときに使います。
- ⚠️ 重要ルール: 単に時間を表す**「このとき」には絶対に言い換えられません!**(✕「このときの写真」とは意味が全く異なります)。
- 例文:
- 「この際だから、お互いに思っている本音(ほんね)を言おう。」
- 「タバコの値上がりをきっかけに、この際禁煙(きんえん)しよう。」
- 「引っ越しをするので、この際新しい家具を買おう。」
② お手すきの際に(おてすきのさいに)
- 意味: 「時間が空いたときに」「手が開いているときに」。
- ニュアンス: ビジネスメールや会話で、相手に急がせずに連絡や確認をお願いするときの丁寧なクッション言葉です。
- 例文:
- 「お手すきの際に、こちらの資料をご確認ください。」
- 「恐れ入りますが、お手すきの際にご連絡くださいますようお伝えいただけますか。」
8. 復習クイズ(練習問題)
理解できたかチェックしてみましょう!
【問題1】カッコに入る最も適切なものを選んでください。
「契約(けいやく)の( )、こちらの書類をご記入ください。」
- する際
- 際
- の際
【問題2】カッコに入る最も適切なものを選んでください。
「( )に、よく友達とカラオケに行きました。」
- 学生の際
- 学生のとき
- 学生の場合
【問題3】カッコに入る最も適切なものを選んでください。
「これは去年、日本を旅行した( )撮った写真です。」
- 場合に
- 際に
- 際に際して
【正解と解説】
- 問題1の正解: 3. の際
- 解説: 「契約(けいやく)」はグループ3動詞のもとになる名詞です。「名詞 + の + 際」のルールになるため「契約の際」が正解です。1の「する際」を選ぶなら「契約する際」と動詞の形にする必要があります。
- 問題2の正解: 2. 学生のとき
- 解説: 「学生」は人生の長い期間(時代)を表す言葉です。「〜際」は特定の場面・瞬間を表すため、長い期間には使えません。また、3の「学生の場合」は将来の仮定や条件設定に使うため、過去の思い出には不自然です。したがって「学生のとき」が正解です。
- 問題3の正解: 2. 際に
- 解説: すでに過去に起きた実際の出来事や思い出には「〜場合」を使えません。また、3の「際に際して」という重なった表現も間違いです。フォーマルに過去の場面を表す「旅行した際に」が正解です。
9. まとめ
今日のポイントをおさらいしましょう!
- 意味: 「~際(に/は)」= フォーマルな**「~とき」**
- 接続: 「名詞+の際」「動詞辞書形/た形+際」
- 文末: 「~際は」の後ろは**「~てください(お/ご~ください)」**が多く来る。
- 注意: 年齢・長期間(子供のとき等)や、身分区分の想定(子供の場合等)には使えない!
文法は見るだけでなく、自分で文を作るとすぐに覚えられますよ!
【今日の宿題】 ぜひコメント欄(らん)に、「~際」を使ったあなたのオリジナルの例文を作って書いてみてくださいね!間違いがあったら優しく添削(てんさく)します。
これからも一緒に日本語の勉強を頑張りましょう!応援しています!





