わかりやすい日本語教育
いろどり

いろどり 生活の日本語 A1入門 第3課 「よろしくお願いします」

みなさんおはようございます。

この記事では日本語専任講師歴7年以上の経験から、「いろどり生活の日本語」を使って授業をするときの進め方について個人的に解説しています。押えておきたいポイントや追加で解説をするべきことなどわかりやすく説明します。個人的に授業の補助教材として使用するために作成していますので、是非「いろどり生活の日本語」を使う際に参考にしていただければと思います。是非最後までご覧ください。

引用元:いろどり 生活の日本語TOP | いろどり 生活の日本語 (jpf.go.jp)

 

第3課「よろしくお願いします」

この記事では「いろどり生活の日本語 入門 第3課 よろしくお願いします」のポイントを紹介します。

「第3課」は簡単な自己紹介で使う言葉や文法を勉強します。自己紹介は会話のスタートでよく使われます。特に在日外国人の方は初めて会った人に必ず出身を聞かれます。コミュニケーションに必要な表現も合わせて覚えていきましょう。また役所などで使う申込書の書き方も紹介します。

引用元:https://www.irodori.jpf.go.jp/assets/data/starter/pdf/X_L03.pdf

 

1.はじめまして

まずは自分の名前と出身国の言い方を勉強します。

(1)名前と出身を選びましょう

4人の人が自分の名前と出身国を話しています。名前と国を聞いて選びましょう。

 

(2)ことば

(1)の自己紹介で出てきた言葉を勉強しましょう。

来ました (came

場所+から+来ました

来ました⇔行きました

私 (I

男性・女性どちらも使える

どんな場面でも使える

男性:ぼく、おれ

女性:あたし、うち

どちらも:自分

はじめまして (Hello

最初に会った時のあいさつ。

※友達や会社の人など1度あったことがある人には使わない。

(どうぞ)よろしくお願いします Nice to meet you

自己紹介の最後に使うあいさつ

※「どうぞ」を使うともっと丁寧になります

返事は「おねがいします」や「よろしく」と言います。

Aさん:よろしくお願いします。

Bさん:お願いします。

Cさん:よろしく。

※「よろしく」は上の人が下の人にいうときに使います

誰かに頼みごとをするときにも使う

例:授業時に先生にするあいさつ、仕事で先輩や上司に依頼するとき…

 

文法ノート

(1)の自己紹介で出てきた文法を勉強しましょう。

1-1 N です

「 名詞 + です 」で1つの文になります。

自己紹介では【名前+です】を使います。

例:

トンです。

マルシアです。

1-2 N1 は N2 です

「 N1 は N2 です 」は「 N1 = N2 」という意味で使います。

自己紹介では「 私 は 名前 です 」と使います。

例:

私はトンです。

私はマルシアです。

2人で話しているとき「私は」を使いません。

 

2 「場所」から来ました

自己紹介で自分の出身国を言うときに使います。

「場所」には国・都市名が入ります。

例:

ブラジルから来ました。

ミャンマーから来ました。

国と都市名を両方いうときは「国名+の+都市名+から来ました」と言います。

例;

アメリカのロサンゼルスから来ました。

中国の北京から来ました。

 

2.名札

次は名札を作ってみましょう。

 

3.ご出身は?

今度は他の人の名前や出身の聞き方を勉強しましょう。

(1)会話を聞いて、3人の出身を選びましょう。

1人の日本人と3人の外国人が話しています。名前と出身の聞き方に注意して聞いてみましょう。

 

(2)ことば

(1)の会話で出てきた言葉を勉強しましょう。

(お)名前 なまえ (your name

呼ぶときには「〇〇さん」と呼ぶ。

他の呼び方

〇〇君(年下男性)、○○ちゃん(仲のいい女性)、○○様(丁寧、仕事)

(ご)出身 しゅっしん ( your country / hometown

国か都市名

ベトナム (Vietnam

国名

ハノイ (Hanoi

ベトナムの都市

(お)国 くに ( your country

 

どちら (where

疑問文で使う

フエ (Hue

ベトナムの都市

カンボジア (Cambodia

国名

みなさん (all of you

たくさんの人がいるとき、2人以上

友だち ともだち (friends

 

同じ おなじ (same

 

会社 かいしゃ (company

 

えーと (Er……

会話をしているて少し考えているときに使う

そうですか (I see

会話で相手の話していることがわかったと伝えるときに使う

どちらからですか? (Where are you from?)

出身の聞き方 =ご出身は?

~からですか? (Are you from ?

出身の聞き方 「国名+からですか?」 =ご出身は?

 

文法ノート

(1)の会話で出てきた文法を勉強しましょう。

3 Nは?

相手に質問をするときの文法です。名前や出身を聞くときに使っています。

例:

A:お名前は?B:マルシアです。

A:ご出身は?B:ブラジルです。

質問のときは語尾を上げます

お名前は?⤴

ご出身は?⤴

同じ質問を2人以上にするときは「名前+は?」で聞きます。

例:

A:マルシアさん、ご出身は?

B:ブラジルです。

A:ニンさんは?

C:ミャンマーです。

4 ~か?

文の最後に「か」をつけると疑問文になります。質問をするときに使うので覚えましょう。

例:

A:日本語、わかりますか?B:はい、わかります。

A:パクさんですか?B:いいえ、私はキムです。

質問のときは語尾を上げます

日本語わかりますか?⤴

パクさんですか?⤴

5 Nも

他の人と同じ時に使う助詞です。

例:

A:フローリさん、お国は?

B:フィリピンから来ました。

A:ジェインさんは?

B:私フィリピンです。

「も」の後ろは言わなくてもいいです。

例①:

A:ご注文は?

B:コーラをお願いします。

C:私も。

6 Nじゃないです

否定文の言い方です。相手の質問に違うと答えるときに使います。

例:

A:フィリピンからですか?

B:いいえ、フィリピンじゃないです、ベトナムから来ました。

「じゃないです」には同じ意味で少し違う言い方があります。

~じゃないです=話すとき

~じゃありません=話すとき、少し丁寧

~ではないです=書くとき、丁寧

~ではありません=書くとき、とても丁寧

 

4.申込書

申込書の書き方を勉強します。銀行や役所など日本に来たらたくさんの申込書を書きます。一人でできるよう頑張って覚えましょう。

ことば

申込書で使う言葉を覚えましょう。

国籍 こくせき (nationality

パスポートの国

生年月日 せいねんがっぴ (date of birth

生まれた年、月、日にち ≠誕生日(生まれた月日)

西暦 せいれき (Western calendar year

生まれた年(例1995年、2008年など)

≠和暦

令和、平成、昭和など(日本だけで使っている)

年 ねん (year

 

~月 がつ (month of the year

 

~日 にち (day of the month

特別な読み方:1日~10日、20日

住所 じゅうしょ (address

〇〇県〇〇市〇〇町

電話番号 でんわばんごう (telephone number

「携帯」と書いてあることがある

メール (email

「メールアドレス」や「アドレス」と言うこともある

 

 

ABOUT ME
タッチメン
日本語学校の専任講師として7年以上勤務をしていて、経験した留学生の疑問や先生の悩みを解決していきます。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA