わかりやすい日本語教育
エッセイ

日本語教育エッセイ ブログを始めたきっかけ③

今回は私がなぜブログを始めようと思ったのかを紹介します。日本語教師として働いている中で、どうやってブログに出会ったのか。いろんなジャンルがある中で、日本語教育というテーマを選んだのはどうしてか。数回に分けて詳しく紹介しようと思います。

わかりやすい日本語教育ブログを書いている「タッチメン」がどんな人か伝えられればと思います。

1回目の日本語教育エッセイ ブログを始めたきっかけ①では部署移動があったことで日本語を考える時間が少なくなり、プライベートの時間に過去の指導内容をまとめようと決心しました。

2回目の日本語教育エッセイ ブログを始めたきっかけ②では内容をまとめるためのツールにどうしてブログを選んだかを紹介しました。

最後となる今回はブログの内容について話していこうと思います。

ブログを読んでほしい対象者はどんな人か、どんな内容のブログを書けば読者の手助けになるか、自分がみなさんにお伝えできる強みはなにかという視点で考えていきます。

せっかくブログという世界中の人に見てもらえるものを始めます。1人でも多くの人に読んでもらいたい、1人でも多くの人の役に立ちたい、そのためにはどんな内容のブログにするか考えていきますので、私がどういう思いでブログを書いているか、そしてその考えに至った理由をお伝えできればと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

ブログの対象者を考える

日本語教育関連のブログを立ち上げることを決めましたが、日本語教育はとても幅が広く何を取り上げるかを決めなければなりません。まずはどんな人に見てほしいかを考えることにしました。

日本語教育関連のブログを見る人は大きく分けて2つです。日本語を勉強している学習者か日本語を教えることに関わっている日本語教師の2つです。

 

日本語学習者を対象にすると

日本語学習者は現在全世界で400万人以上いるというデータがあります。海外では情報を得ることが難しいので、インターネットを通じて調べられるのは大きな手助けになります。しかし学習者がブログを見るためには、日本語で検索できる日本語レベルが必要です。また、文字だけで内容を理解するのにも、ある程度の日本語レベルが必要になります。

個人でやっていく以上、翻訳を付けていくのが難しいので、ブログでは学習者の悩みを解決していくのが難しいと判断しました。学習者のことを考えるとYouTubeなどの映像メディアのほうが学習効果も高く勉強しやすいと思います。

 

日本語教師を対象にすると

続いて日本語教師を対象にすることを考えてみます。日本語教師は現在日本国内だけで5万人近くいると言われています。海外で活動中の日本語教師を考えるともっと多くなります。

日本語学習者に比べると少ないですが、コロナ禍前には毎年増え続けていることを考えると、多くの方に見てもらうチャンスがあるのではないかと思います。

 

日本語教師の悩みを解決したい

日本語教師のみなさんに見てもらうブログにするにはどんなことを書けばいいのかを考えていきます。もともとは自分が今まで教えていた内容の整理と文法の整理が目的です。日本語教師の方々に見てもらうには、この2点を追及してわかりやすくすることが鍵だと考えました。

私が日本語学校で働いている中で、教師同士のトークテーマや議論の多くは文型に関することです。若手の先生からベテランの先生へ文型のことを聞いたり、学生の文作の添削について議論したり、学習者からの質問の返答を相談したりと、文型に関する話が飛び交っています。それは新人、ベテラン関係なく、熱心な先生ほどよく文型の話をして、それについて調べているのを見ます。

やはり日本語教師にとって文型は常に悩みの種になっているんだと思い、その悩みを解決できる情報を提供するブログにしようと決めました。

 

自分が新人の時調べるのに苦労した

文型の悩みというのも様々です。特に悩みが多いのは新人の先生です。

私自身、新人の時は授業をするたびに文型について悩んでいました。幸い勤務先の日本語学校には多くの文型辞典や文法書が準備されていました。もちろん教材の手引きなどの市販されている教材も豊富にありました。基本的な情報は市販の教材に記載されているので、悩みを解決できることもありますが、ほしい情報がなくて困ることが多かったのを覚えています。

文型辞典は解説が難しすぎるか内容が浅すぎるかで、それだけで悩みが解決することは少ないです。教材の手引きでは、類似文型との比較や文型のルールが細かく書かれていないものが多いです。そのためなかなか悩みを解決する答えにたどりつけなくて、途方に暮れることがありました。

また、新人の時は教師同士の人間関係がまだ構築されていないので、なかなか他の先生に質問することも難しいです。そのためネットで調べたり、ときにはSNSで助けを求めたりと苦労している人が多いかと思います。

自分が困ったことや調べるのが大変だったことを、ブログにまとめることで新人の日本語教師のみなさんの手助けをしたいと思いました。

 

非常勤などで働いている日本語教師が授業準備に困っている話をよく耳にする

新人教師以外にも非常勤で働いている日本語教師の方々からも困っているという話をよく聞きます。

非常勤の方は自分の家で授業準備をすることが多いです。学校で準備をすれば、教材や文型辞典があるので、調べ物をするのも簡単ですが家ではそうはいきません。経験のある日本語教師といえども、家に多くの教材や辞典を持っている人は少ないです。新人や中堅だとなおさら少なくなるかと思います。そんな非常勤講師のみなさんは調べ物をするときネットを使う方が多いようです。

また、このような環境は非常勤講師だけでなく、フリーランスで日本語を教えている方にも当てはまります。

もともと非常勤講師の多い業界です。さらにここ数年はコロナ禍などの影響によりオンライン専門で日本語教育をしているフリーランスの方も増えています。最近は初めからフリーランスで日本語教育を始める方や、学生時代から始める方もいるそうです。そういった方にもブログが、悩みを解決できるツールになるのではないかと思います。

 

ブログの内容は「日本語教師(特に新人教師)の悩みを解決する文型解説ブログ」

ブログの内容を決めるために、いろいろ考えてきました。

①学習者よりも日本語教師のほうがブログを見るのではないか

②日本語教師はいつでも文型について悩みを持つことがある

③新人の日本語教師は文型を調べるのが大変

④非常勤やフリーランスで働いている人はネットで情報を探す人が多い

以上に4点から「日本語教師(特に新人教師)の悩みを解決する文型解説ブログ」をブログのテーマにすることに決めました。

 

ABOUT ME
タッチメン
日本語学校の専任講師として7年以上勤務をしていて、経験した留学生の疑問や先生の悩みを解決していきます。

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